中日新聞社NIE事務局は愛知県内で、外国にルーツのある児童が日本に興味を持ったり、日本語を学ぶ意欲が高まったりするよう、新聞を使った活動をしています。1つのテーマに関連した複数の記事を切り貼りしてオリジナル作品にする「新聞切り抜き作品」作りなどを通して「新聞を読むのは楽しい」と思う子を育てています。
小学校の国際学級や初期日本語教室では切り抜き作品作りの支援をしています。初めて新聞を手にする児童は、新聞の写真を見て、日本の文化や社会に関心を持ちます。
例えば、寒中水泳の写真を見て「夏の海で気持ちよさそう」と思った子がいます。一緒に記事を読んだ大人から季節が冬と知らされ「不思議!なんで泳ぐの?」。「なんで?」という気持ちから、漢字が読めなくても記事を自ら読もうとしました。
切り抜き作品には、読んだ記事について自分の感想や意見を書き添えます。書くことが苦手な子も、記事を読んで知ったことや自分の感想を伝えたい気持ちは強く、「書く」ことへのやる気が高まります。地元をテーマにした作品を作り、自分たちが住んでいる地域のことがよく分かったと書く子もいます。作品づくりの感想で「とても大変だったけど、作文の力がついた」と書いた6年生もいました。
知立市内では学童保育向けの「新聞寺子屋プログラム」を実施しています。中日こどもウイークリーを読んで、カタカナを探すビンゴゲームといったやさしいものから、防災をテーマにした新聞の図解を読み解き、避難所を知るクイズを児童が作るといった、やや難しいものまで、多彩な内容で取り組んでいます。
児童のサポート役に愛知教育大の学生や大学院生も参加しています。学生の皆さんが自ら企画することもあります。今年は、各国に関係した記事で作る「世界1周すごろくゲーム」や、記事の内容を5W1Hで読み取ってまとめ、キャスターになりきって発表する活動を行いました。新聞社とは違った視点のプログラムは、児童たちの心をつかむプログラムで、子どもたちと学生の皆さんをわくわくさせています。


