ごあいさつ
愛知県に住む外国人の数は、東京都に次いで全国第2位となり、多文化共生社会の形成が喫緊の課題となっています。そのような状況においてNIEの果たす役割は少なくありません。
しかし、昨今、紙の新聞離れが進み、新聞やテレビなどのオールドメディアへの信頼度が低下しています。選挙戦では、SNS上の情報ばかりが重視され、「フェイクニュース」「エコーチェンバー」「フィルターバブル」といった状況のもと、市民は正確なニュースを判断しにくくなっています。そのために根拠のない偏見を生み、社会の分断が懸念されています。これは、多様な価値観を認めあう民主主義を危うくするものという指摘もあります。多文化共生社会の形成が求められる状況、ジャーナリズムの危機とも言える時代において、確かなニュースを届け発信できる人々を育てるために、私たちがNIEを通じて取り組むべきことは何でしょうか。
そこで、今回の愛知大会では、「確かなニュースをどう届けるか、どう発信するか〜多文化共生社会のNIE〜」をテーマとして掲げ、生きた日本語教材でもある「新聞」をさらに活かすこれからの NIE のあり⽅を、ご参加の皆様と議論する機会にしたいと思います。
前回の愛知大会は、2013年に、第10回大会として「真価が問われるデジタル時代のNIE-価値ある情報を教育に-」をテーマとして開催されました。そこでは、デジタル時代のNIEとして価値ある情報をどのように教育に位置付けていくかという問題提起が行われました。今回も、今後の多文化共生社会を意識しつつ、新しいNIEのあり方を展望する大会にしたいと考えています。皆様のご参加を、心よりお待ちしております。
大会実行委員長 白井克尚(愛知東邦大学)
目次リンク
🔽Ⅱ 大会概要
🔽Ⅲ 大会参加申込・自由研究発表(対面)の申込について
🔽Ⅳ 発表要旨原稿(自由研究発表・シンポジウム)について
🔽Ⅴ 大会参加費の支払いについて
🔽Ⅵ 交通案内・宿泊について
🔽Ⅶ その他
Ⅰ 大会要項
2. 期 日 2025 年 9 月 27 日(土)
3. 場 所 愛知東邦大学 対面開催
4. 後 援 愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会・愛知県私学協会(予定)
5. 大会テーマ 確かなニュースをどう届けるか、どう発信するか
〜多文化共生社会のNIE〜
Ⅱ 大会概要
1.大会シンポジウム:「確かな情報をどう届けるか、どう発信するか」(ワークショップ)(実行委員会企画)**

人々のSNSへの依存やポピュリズムへの傾斜が懸念される昨今、ニュースおよびニュースにかかわるコミュニケーションを媒介するメディアの役割が改めて問われています。こうした中で「新聞」が担う役割はどのような役割となるのでしょうか。本シンポジウムでは、個人が簡単に「情報」を発信できるいま、「確かな情報」とは何か? それをどのように届けるとよいか? 参加者自身が、シンポジストの話題をもとに対話の中で考えを深めます。「新聞」の役割を確認し、民主主義社会を強化・発展させるため、今後さらに多様化する社会の中で「ニュースリテラシー」を育成する学校教育の将来を展望しましょう。
西尾 圭一郎(大阪公立大学准教授)
シンポジスト: 石岡 史子(NPO法人ホロコースト教育資料センター代表)
今井 善太郎(「レイのブログ」開発者)
大河 仁美(愛知県立豊橋西高等学校教諭)
長澤 江美(スマートニュース メディア研究所研究員)
臼田 信行(中日新聞社相談役)
コメンテーター: 野津 孝明(島根県立平田高等学校校長)
2.高校生によるポスター発表「フェイクニュース時代のメディア情報リテラシーを育成する産・学・高校生共同プログラム」および一般社団法人 インターネットメディア協会(JIMA)によるコメント(企画委員会企画)**

企画委員会では2023年度より三菱みらい育成財団の助成を受けて標記のプログラムに取り組んできました。このプログラムは、フェイクニュース時代に対抗できるメディア情報リテラシーを育成するための教材と学習方法を、高校生、メディア関係者、大学研究者、学校教員等が協同して創り、実践し改善するプロジェクトを土台にした学びの方法です。学会員の皆様はもちろん、一般社団法人 インターネットメディア協会(JIMA)の皆様にもご協力をいただき実施してきました。当日は、高校生が開発した授業や教材の発表とJIMAのメンバーからのコメント等をお聞きいただき、フェイクニュース時代に対抗できる教材や学習方法について考える機会とします。
3.自ら問いを立て行動する高校生 -NIE生徒研究発表大会-(企画委員会企画)**

この研究発表会は、「高校生の探究的な学びをサポートし、主体的に学ぶ力やメディア・リテラシーを備えた市民の育成と探究的な学びの拡充と深化とに貢献」することを目的に開催するものです。「新聞」「新聞報道」「メディア情報リテラシー(新聞に関わるもの)」に関する調査・報告・研究などを全国の高校から募集します。大会テーマの「確かな情報をどう届けるか、どう受け取るか」の具体的な姿を見る機会として位置付けています。
4.外国にルーツのある子どものためのNIE企画(実行委員会企画)**

中日新聞社NIE事務局が、愛知県内3市で外国にルーツのある子どもたちを対象に行っている活動「外国にルーツのある子どものためのNIE企画」について発表します。3市は、学校での取り出し授業、初期日本語教室、学童保育と異なった環境で、中日新聞独自の「新聞切り抜き作品」作りを中心に活動しています。日本語をあまり知らない子どもたちと新聞は、距離が遠いように思われがちですが、子どもたちは大変楽しそうに活動しています。新聞にしかないが良さがあるからです。また、学童保育では、教員を目指す学生や現役の小中学校教員も参加しており、NIEが異世代交流の場になっています。会場に子どもたちの作品を展示します。ぜひ、ご覧ください。
5.自由研究発表
分科会Ⅰ<A101教室> NIEによるリテラシー教育の展開
分科会Ⅱ<A102教室> NIEによる防災教育の展開
分科会Ⅲ<A205教室> 初等・中等教育におけるNIEの多様な展開
分科会Ⅳ<A207教室> 教員研修におけるNIEの展開
分科会Ⅴ<B101教室> 多様性とNIE
分科会Ⅵ<B103教室> NIEの教材論
分科会Ⅶ<B105教室> NIEの多様な展開「はがき新聞」「新聞切り抜き学習」
分科会Ⅷ<B201教室> NIEによるエージェンシー育成
分科会Ⅸ<B202教室> NIEによる平和学習・地域学習の展開
分科会Ⅹ<B203教室> 高等教育におけるNIEの多様な展開
分科会Ⅺ<A202教室・オンライン> NIEによる多文化理解学習の展開

学会員の皆様の研究発表・交流の時間です。新聞社による NIE の取り組みの発表、研究交流、『学会誌』に研究報告・実践報告での掲載をめざす成果発表なども含めてのご応募をお待ちしております。以下をご覧の上、ご応募ください。
(2) 発表時間:発表時間 15分、質疑応答 10 分
(3) 発表資格:日本 NIE 学会の会員(共同発表の場合も、発表者全員が会員である必要があります。非会員の方には、入会手続きのご案内をお送りいたします。)
(4) 対面とオンラインの分科会に分けて開催します。オンライン分科会では、オンライン会議システムZoomを利用いたします。
6.愛知県の中高校生によるNIEを活用した学習成果発表(実行委員会企画)**
愛知県の中高校生によるNIEを活用した学習成果を展示する予定です。金城学院中学生が作成した「15歳の語り継ぐ戦争-金城学院中学生の壁新聞」の展示、東邦高校生徒会有志が名古屋市や同市議会に条例制定を要望するなどの活動を続けてきたことに関する新聞報道など、NIEを通じて中高校生が新聞に触れる機会となった学習成果について展示します。
7.Classroom Adventure開発「レイのブログ」体験コーナー(実行委員会企画)**
シンポジストとしても登壇する今井善太郎さんが大学生のうちに共同開発した「レイのブログ」の体験コーナーを設けます。「レイのブログ」とは、インターネット上の情報に対しどう向き合って行くかを謎解きゲームを通して学べるプログラムです。ゲームとレッスンの2つのパートを通してメディアリテラシーへの理解を深めることができるものです。参加者は、スマートフォンなどのデバイスを使って「レイのブログ」にアクセスします。プログラムはアニメーションを使った物語仕立てになっていて、中学時代にタイムスリップするところから物語が始まります。レイと名乗る人物からの挑戦状を受けとり、レイが残したブログからレイが誰なのか、謎を解いていくというのが大まかなストーリーです。レイが残したブログには沢山の誤情報が含まれていて、誤情報を見破るごとに謎に一歩近づいていくような仕掛けになっています。
Ⅲ 大会参加申込・大会会場での無線LAN(eduroam)の接続について
(1)大会参加申込
大会参加申込は、以下のチケット販売サイト Peatix よりお申し込みください。
事前の大会参加費でお支払いいただけるのは、9月13日(土)までとなります。
9月14日以降は、「直前・当日申込」の大会参加費となりますのでご注意ください。
【※参加申込みと同時に、大会参加費の支払いが行われます。
なお、Peatixの利用にはアカウント登録[無料]が必要です。】
会場校周辺にコンビニ等はありますが、少し離れている為、弁当を予約いただくか、ご持参ください。
弁当の予約をご希望の方は、手配の都合上、Peatixにて9月13日(土)までにチケットの購入をお願いいたします。
弁当の値段にPeatix申し込み手数料1件あたり150円を加えた値段(1,000円)として設定させていただいています。
飲み物は各自ご持参ください。キャンパス内には自販機もあります。
(2)大会会場での無線LAN(eduroam)の接続について
※ eduroam のアカウントをお持ちであれば、大会会場での手続きなしで無線LANに接続可能です。eduroam のアカウント取得に関しては、所属機関の担当者にお問い合わせください。念のため、事前に所属機関にてeduroam に接続できることを確認してください。
※ eduroam アカウントを持っていない方には、開催期間中のみ学内で使用可能な臨時のアカウントを発行することができますので、大会1週間前、
9月20日(土)までに以下の「臨時アカウント発行希望」にてお申し出ください。
Ⅳ 発表要旨原稿(自由研究発表・シンポジウム)について
今大会では、大会要旨集録を作成します。各発表者は原稿の作成をお願いします。
(1)提出締め切り: 8月 31 日(日)
(2)書式:A4 用紙 1 枚以内(発表申込者に改めて連絡いたします。)
発表申し込み者には、発表要旨原稿の様式ファイル(Microsoft Word)を添付して電子メールにて送付いたします。
電子メールアドレス(nie22aichitoho@gmail.com)が受信できるよう、ご設定ください。
(3)送付方法:次の方法で、原稿のご送付をお願いいたします。
日本NIE学会第22回愛知大会専用の電子メールアドレス nie22aichitoho@gmail.com へ「添付ファイル」(Word)及び PDF ファイルにて提出ください。
ご送付の際は、件名に「自由研究発表原稿」に加え、所属とお名前をお書きください(例:「自由研究発表・愛知東邦大学・白井克尚」)。
提出いただいたファイルについては、題目を含めて字句の修正は致しかねますが、発表要旨集の編集の都合上、一部レイアウトを修正させていただくことがあります。
自由研究発表、その他に関する問い合わせ先
日本 NIE 学会第22回 愛知大会実行委員会・愛知東邦大学 白井克尚
Ⅴ 大会参加費の支払いについて
大会参加費は次の様になります。
直前・当日申込み 3,500円 ※9月14日以降(~27日まで)
*院生・学生会員 事前申込み 1,000円 ※9月13日まで
直前・当日申込み 1,500円 ※9月14日以降(~27日まで)
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*情報交換会参加費 正会員 6,000円
院生・学生会員 3,000円
※ 情報交換会にご参加いただける方は、Peatixで参加申込みをされる際、「大会参加費」に加えて「情報交換会参加費」チケットをご購入ください。
※ なお、情報交換会参加費のチケットは、大会参加費とは別に、Peatixより大会当日まで購入することができます。
Ⅵ 交通案内・宿泊について
・交通案内については、愛知東邦大学ホームページの交通アクセス(下記)をご参照ください。
自家用車の入構はできません。公共交通機関をご利用ください。
・宿泊される場合は、各自で手配頂きますよう、よろしくお願いいたします。
Ⅶ その他
事前受付をされた方の要旨集録集は確保しますが、当日受付の場合、要旨集録集が足りなくなり、お渡しができなくなる場合があります。
要旨集録集を希望される場合は、事前申込をお願いいたします。
今回は、学会の社会貢献として、非会員の方も会員と同じ手続きで参加できます。
ただし非会員の方で自由研究発表される場合は、必ず入会手続きをお願いします。
※大会当日まで大会参加申し込み、情報交換会参加を受け付けております。
皆様の奮ってのご参加をお待ちしています!!


